狭小住宅は、主に住宅が密集している地域に建てられる住宅です。狭い土地の敷地内に工夫して住宅を建てるため、狭小住宅には間取りなどの工夫が必要となります。狭小住宅の場合、室内の動線は縦に長くなることが特徴です。それを踏まえることで、間取りを想定することが出来ます。
ワンフロアあたりの狭さは、2階建てや3階建てのように縦長にすることで解決可能です。洗濯機やキッチン家電などは1階に設置するなど、質量の重いものはあまり上の階に持ち込まないといった工夫をおすすめします。間取りは、床の高さをゆるやかに変化させたり、吹き抜け部分を作るといった方法で変化させることが大切です。狭小住宅のワンフロアは単調になりやすいものですが、間取りの変化でさまざまな表情を演出することが出来ます。
狭小住宅は縦の造りになりやすいため、横からの衝撃に弱い傾向がどの住宅にも見られるものです。住宅をつくる際には、鉄筋コンクリート造りにするなど丈夫な設計を心がけましょう。部屋を増やしたいという場合は、設計の際に「中二階スペース」や「地下室」の間取りをあらかじめ確保しておく方法があります。こうした工夫はさまざまなお家で見られるものですが、あまりにも狭いスペースの場合は地震などの際に倒壊の可能性があるため、設計事務所に相談しながら取り入れることが大切です。
空間を完全に仕切らず、スキップフロアのように段差で部屋を区切ることで、広さを感じさせることが出来ます。